人おこしとは
若者たちのシェアハウス
人おこしは、「学校に行けていない」「ひきこもっている」「コミュニケーションが苦手」など、生きづらさを抱える若者たちが全国から集い、社会的自立をめざすシェアハウスです。
岡山県北の山間部にあります
「人おこしシェアハウス」があるのは、岡山県北の山間部。山と田んぼに囲まれていますが、山奥というほどでもなく、美作市街まで車で10分程度の、「ほどよい田舎」といった立地です。
NPO法人が運営しています
人おこしを運営しているのは、「NPO法人山村エンタープライズ」。
2012年に岡山県北「梶並地区」の地域おこしを目的として任意団体を設立、2015年にNPOとして登記しました。
田舎には若者を元気にする力がある!
「人おこし」の母体になったのは、限界集落の地域活性化を目指し2012年に立ち上げた「山村シェアハウス」。
そこで私たちが目にしたのは、やってきた若者たちが大自然の中で、そして地域の活動を通じて、どんどん元気になり、成長し、羽ばたいていく姿でした。
「田舎には若者を元気にする力がある!」私たちは確信しました。
「地域おこし」から「人おこし」へ
そこで私たちは、2016年春、「地域おこし」から「人おこし」へ大きく舵を切りました。
福祉分野での経験のないメンバーでのスタートでしたが、たくさんの方々がわたしたちの志に共感し、力を貸していただけることに。
いまでは、福祉専門家、医療機関、行政、そして地域のおじちゃんおばちゃん・・・みんなが「人おこし」を支えてくれています。
精神的な回復
人おこしシェアハウスでは、入居時にGHQ検査を実施し希死念慮を測っています。その結果、0〜5の6段階評価で、最高値の「5」が24%、「4」が10%、5と4を合わせると実に3分の1以上の入居者が「死にたい」気持ちで人おこしにたどり着いていることがわかりました。
ところが、一定期間のシェアハウス生活を経て再度検査を行ってみると、そのうちの86%の方は数値が下がっているだけでなく、そのほとんどが「0」まで回復していたのです。
人おこしの、どの部分がどのように影響しているのかはわかりません。でも、「死んでもいいや」から「生きてもいいかも」への大きな転換に寄与できていることがデータで示されたことは、私達としてはこの上なく嬉しいことです。
「楽しさ」を知り、「自信」を取り戻すと、彼らは変わります。
「笑顔が増えてきたな」
「あの◯◯くんが毎朝ちゃんと出勤してる!」
生きることの「楽しさ」を知り、生きていけそうだという「自信」を取り戻すと、彼らは変わります。
そこに至るまでに、壮絶な苦難を経なければならないこともあります。
でも、それは次に進むために、乗り越えなければならない壁です。
ときには逃避したり、悪さをすることもあります。
でも「だめなやつ」「悪いやつ」は1人もいません。
今の彼らをみてレッテルを貼ることにはなんの意味もありません。
なんせ彼らは絶賛成長中!いろんなことを試しながら、横道にそれながら、どんどん変わっていく、その途上にいるんです。
「楽しさ」と「自信」を手に入れて、次々に脱皮していく若者たち。
その成長を、毎日のように、そしてこんなに間近に、見られるお仕事、他にあるでしょうか?
ちなみに私はもともとデザイナー。まさかこういう仕事をすることになろうとは。笑
でも、彼らと日々を一緒に過ごし、ありとあらゆる壁や山を一緒に乗り越えながら、
私自身も彼らにたくさんのことを教えてもらい成長させてもらっています。
若者たちも、私たちも、共に成長して元気になり、地域も元気になる。
そして「人おこし」も、これからまだまだ成長していきます!
人おこし事務局長|能登大次
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