コラム「ひきこもり支援の現場から」第13回

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人おこし事務局長の能登が、美作市社会福祉協議会の広報誌「はい!社協です」に連載しているコラム「ひきこもり支援の現場から」。若者たちと過ごす日々の中で感じることを、少しずつコラムとして綴っています。社協さんに快く許可をいただきましたので、こちらのウェブサイトにも掲載いたします。

コラム「ひきこもり支援の現場から」第13回

「実践編」はじまるよ!


これまで12回にわたって、「魔法の薬」や「ドラクエ」などに例えながら、私が若者たちと過ごす日々の中で学んできたことを、実例やデータを交えてお伝えしてきました。少しでも、生きづらさを抱える彼らの気持ちが、みなさんに伝わっていてくれたら嬉しいです。

そして今回からは・・・いよいよ「実践編」!!

実際に「学校に行けていない」「ひきこもっている」お子さんがおられるご家族向けに、実践的なノウハウをお伝えしていきたいと思います。もちろんご家族でなくとも、「近所の◯◯くんが・・」「遠縁の親戚の子が・・」など、どなたかのお力になれればなによりです。

人おこしシェアハウスでは、月に一度「家族相談会」を開催しています。

ひきこもりの子どもを抱えたご家族が来られて、同じ境遇のご家族同士で情報交換をしつつ、カウンセラーの水野文一郎先生から、ご家庭でのお子さんとの接し方のアドバイスをいただく会です。水野先生は、不登校・ひきこもりの当事者・ご家族を支え続けて40年余の大ベテラン。定期的に通われている常連さんは、先生に進捗を報告して「次の一手」を一緒に検討します。

そうしているうちに・・・

「なんと息子が散髪に行って、見違えるようにさっぱり!」

「残業から帰ったら、カレーを作って待っていてくれていたんです!」

「3年ぶりに一緒に食事をしてくれました!」

少しずつですが、確実に、本人に変化が現れてきます。

もちろん、ひきこもり問題は十人十色ですから、それぞれの状況に合わせた「一手」が必要になりますが、そこには確実に共通する「エッセンス」があります。

そう、つまりご家庭で使える「魔法の薬」です!

本来でしたら先生の高価な保健外診療(笑)を受けて処方していただかなければならないのですが・・・このコラムでは特別に「家庭版『魔法の薬』の調合レシピ」をこっそりと、みなさまにだけ、お伝えしちゃいます! ですので、みなさまもぜひこのコラムで学んだレシピを、ご近所の方に、そして親戚のあの人に、こっそりと・・・いやむしろ大声で!笑 どんどん広めてください。そうして、子ども・若者が苦しむことなく、のびのびと成長できる地域社会を、一緒に作っていきましょう。

美作市社会福祉協議会発行「はい!社協です」 2024年5月号